うちのひいばあちゃん。

我が家には100歳になるひいばあがいる。

少し物忘れや名前が出にくかったりはあるが、今のところ痴呆もなく、歩いたりは出来ないものの、自分で起き上がったり食事も出来、全く手のかからない口達者な100歳。

それだけでも十分凄いのに、更に凄いのが彼女の人柄。

少し何かしてもらったりすると必ず、「ありがとう、すまないねぇ」と何度も申し訳なさそうに言う。

側についていると、「ばあちゃんは大丈夫だから休んでなさい。
あんたが疲れちゃうから。
」と。

足の浮腫みをとる為マッサージをすると1分もたたずに、「あんたが疲れちゃうからもう大丈夫だよ。
」と、いつも自分のことより1番に人の心配ばかり。

何度も言う、100歳なのに。

そして何より人を笑わせることが大好き。
冗談を言ってはいつもみんなを笑わせてくれる。
そして、必ず「こうやってみんなで何だかんだお喋りして笑うのはいいな」と嬉し泣きしてしまう。

そんな彼女も実は100歳になる直前に急に弱ってしまい、起き上がることも出来ず、食事も取れなくなってしまったことがある。

家族も流石に100歳は迎えられないと覚悟した。

いつも笑顔の彼女が「まだ死にたくないのに迎えが来てるんだ」と毎日毎日泣いていた。

そんな中、家族は勿論、親族や周りの人たちが毎日代わる代わる訪ねてきてくれ、みんなで励まし続けた。

そうしていく内に、笑顔も増え、少しずつ食事も取れるようになり、今では食べ盛りの様に食欲が。

100歳も無事に迎えられた。

人の言葉の影響力を実感した数ヶ月だった。
彼女が周りにしてきたことがちゃんと巡り巡って返ってきたのだとは思う。

人は簡単には人に優しくはなれない。
表面上のものではいけない。
そう思っていても彼女の様になんて到底難しい。
100歳になっても届かないと思う。

けれど、彼女の様に話していると温かい気持ちになれる人間に少しでも近づけたら、もっと生きやすくなるのかもしれない。

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